イルカンダがくれたもの
今年はイルカンダの花が沢山咲いた
例年は頭の遥か上とか、森の奥深くに透かし見える花房も目の前で観ることが出来る
で、疑問が湧いた
シベの見える房が少なすぎるのだ
落ちた花を見ても花数の一割程度にしかシベが見え無い
いつもは先を急ぐので、そこに留まってゆっくりと観察することも出来ず、疑問は頭の片隅に収まっていた
以前、イルカンダの実と莢は共に成長するのではなく、莢が先に成長し実の大きさを決めていることを発見したことがあったけど、花は何を教えてくれるのかワクワク度は増し、こんなかな?あんなかな?の妄想はどんどん育っていった
ある日、たまたま通った道にイルカンダの花が沢山落ちていたので、嬉々として持ち帰り、謎解きをしてみた・・・ら、シベが出るにはまだ早かっただけということが、地味に判明
花が開くに連れ、鈎状の莢(一種の花びら?)も開き、中からシベが現れる仕掛けになっていた
花の中には蜜がいっぱいで、小さな虫たちが結実の手伝いをするのだろう
特に香りもない花は、オシベメシベが出る前からこの蜜で虫をさそっているようだ
少し膨らみのある雌蕊を裂いてみると、中から小さな実がでてきた
大きなイルカンダの莢からは想像もつかない、小さな小さな種は0、3mmあるかないか・・・
一列に綺麗に並んで、大きな種になる日を待っているようで面白い
私の小さなワクワクの種も、そのまま落ちて忘れられたり、今回のように発見の実をつけたり・・・自然はわからない宝物だらけだね
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