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2013年5月

2013年5月20日 (月)

歌舞伎座がやってきた♪

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やって来たと言っても、まさかあの真新しいビルがやって来るはずもないのだけど、私にとってはまさに歌舞伎座が来たようなお土産だった

東京土産として選んでくれたのは、民泊に来てくれたK女子高の5名
「おじい、おばあにはやっぱり歌舞伎?」と思ったかどうかは知らないけど、私に歌舞伎座はツボだった

今は若手がワイドショーに話題提供(?)をしているので、老若男女問わずなんとなく歌舞伎を知っているのだろうが、私が劇場に日参していた頃は歌舞伎ファンなどほんのひと握り・・・いるかいないか・・・

そんな女子高生の私は、演劇部の友人と「歌舞伎研究会」なるものまでつくってしまったくらいで、歌舞伎座も国立劇場も隅から隅まで知っていた

お土産の紙袋を受け取った途端「歌舞伎座の定式幕だ!」
とは言ったものの、歌舞伎座は下手から黒、柿、萌黄、 国立劇場は黒、萌黄、柿、の順で・・・なんてことまで言いだしたらキリがなくなり、ドン引き必至なので「ありがとう♪」で締めたけど、心はしばらく懐かしの劇場をさ迷ったのだった

2013年5月 9日 (木)

ニワゼキショウの頃

Kc4a0069a この小さな花を自分なりに発見したのは、桜の散った植え込みの芝生だった

それは桜満開の入学式から何週間か過ぎた頃
私は小学一年生だった

私が子供の頃はアスファルトよりも土のほうが多かったし、いわゆる雑草や苔類などは、目線の低い小さな子供の私にとっては日常の風景だから、「小さな花」に惹かれたわけではなかった

Kc4a0070 花を終えた桜には目をやる人もなく、ましてや根元の芝など気に止められることもないのだが、その桜の植え込みは、一年生の私が座るには高く、少しかがむと淵に肘がかけられるくらいだったので、ふとした拍子にこの花と目があった

ピンクでも青でも紫でもエンジでもない複雑な彩をまとった小さな花の魅力に引き込まれてしまった

それから毎年、桜が終えると植え込みの中で出会っていたのだけど、上級生になった頃、校舎の改築でその植え込みは消え、やがて私は満開の桜の中で中学生になった

中学から通った学校は幼稚園から大学まであったのでそこそこ広く、あちらこちらに中庭があり、昼休みに先生方とクロケットを楽しむ女子高生の足元にこの小さな花を見つけた

高校校舎の図書室には見たこともないような専門書が並び、大人の本にドキドキしながら開いたページに、この花の名前があった

庭石菖(ニワゼキショウ)
その名を知ったのは 初めての出会いから6回目の春の頃だった

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