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2011年6月 4日 (土)

ケナガネズミは増えているか?

Dsc_4772c  ハマちゃんが、可愛い写真を沢山撮ってきたので、“やんばる みぃっけ♪”では、特集中になってしまったケナガネズミ

初秋頃から繁殖が始まって、子ネズミ達が見られるのは春頃までというのが定説だけど、今年は今頃になっても怖いもの知らずの子ネズミ達が元気に遊んでいる
この頃の気象の関係で繁殖期がずれたのか、元々の生態なのかは今後の観察研究にかかっているのかな
Dsc_4778b 一属一種とはいえネズミだから、ネズミ算式繁栄法もあり?

「定説」などというものは破られる為にある・・・というか、定説を乗り越えて真実に近づくワケで、以前書いた食物関係も同様

Kenaga1a 表題の「増えているか?」に関しては、ジレンマの渦に巻き込まれてしまうのだけど、たぶん増えているのは彼らを追いかけまわす人間なのだろう
人間が増えれば定説を崩す時間も早くなるけど、生物たちの平和な夜は少なくなる(ならば研究なんてどうでもいいと思ってしまう私がいたり・・・)
Dsc_4779b ほんの数年前までは「ほぼ居ない」とされていて、たまに「見た」と言っても相手にもされなかったのが、存在情報などの露出度が増えてくるとあちらこちらからにわか観察者やらにわか研究者やらやらがわらわらと国頭村の森に集まって煌々とライトを照らしながら目暗滅法走り回る

Dsc_4768a  「A地点で見た」「B地点で見た」という情報はあっという間に広まり、一匹のネズミを何人もが見ることになる
注目を浴びているので、車に轢かれた個体も報告される

ヤンバルクイナなども同様だけど、目視確認できる人が増えたと見るほうが妥当だと思うのと同時に、工事などが終わって環境が落ち着けば生物は再び戻って来る訳で、森の奥に逃げていたものが見やすい場所で生活を始めることもある
総合的に見て「増えた」とか「何匹轢かれた!絶滅だ!!」と騒ぐのは短絡的すぎやしないかな?

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