イノー（潮溜まり）観察と閏月

今年は４月が寒かったせいか、礁池のタイドプールの中になかなか稚魚が増えない。

例年なら今頃はハゼやネズスズメダイの稚魚が所狭しと泳いでいて、その中にレモンスズメダイやミヤコキセンスズメダイの稚魚が混ざり、ルリスズメダイの稚魚もそろそろ姿を見せ始める。　ところが今年はネズが少なく、ルリから始まっているみたいでなんか変　海の中の様子も４月下旬くらいの雰囲気だ。

いつものように観察の浜で車を降りると知り合いに出会った。
「観察に行くの？」
「そうだけど今年はなんだかおかしーよー、稚魚がまだ少なくて」
「そりゃユンヂチだからグングァチターチャーよ～　　今日はまだ旧の１３か１４日くらいじゃないの？」

閏（ユン）月（ヂチ）で、５月（グングァチ）２（ターチ）回
今年は３年（３３月）に一度の旧暦の閏年、旧暦５月の後に閏５月、新旧合わせると５月が３回もあるわけだ（？！）　　５月が終えるのが新７月の２１日。この日が閏５月２９日で、翌新７月２２日が旧６月１日・・・と、ワケのわからないことになっている（汗）　次の閏月は３３ヵ月後だから・・・えっと、何月？

計算が苦手な私が説明すると、読んでいる人はますます訳が判らなくなると思うので、「旧暦閏年」とか「ユンヂチ」とかで検索してみてちょうだい。とにかく一ヶ月お得なラッキー年なのだ。

そんな訳で、今年は春が（梅雨が？）長いから、親魚達ものんびりしているのかな？
ということは、長くイノー観察が楽しめるってこと？それは嬉しい

あと１～２ヶ月経ったら沖縄の新聞には「農作物の出来が遅い」とか「例年に比べ漁の水揚げが・・・」という記事が出るはずで、その文中には必ず「ユンヂチの影響」という文字が躍るはずだ・・・と思う。　ちょっと楽しみ