嬉しい話
やんばる国頭村は沖縄県最北端。そこにある珊瑚礁は10年前の世界的な白化現象後、目覚しい回復を見せている。
“きじむなあ”のシュノーケリングやダイビングのポイントの一つもそんな場所で、自然観察や環境学習にも無くてはならない海だ。
その海が国道の拡張計画で埋められてしまうかもしれないと聞いたのは2004年の事。役場にも県にも国にも計画の見直しをお願いした書類を送ったのだが、ナシのつぶてだった。でも不思議な事に一向に工事は始まらない。 調査はしているようだけど、着工には至らなかった。
そうこうしている内に2年が過ぎたある日、いつものようにサンゴの森を泳いでびっくり!! 船のアンカーがつけたであろうキズでボッコリと穴の開いたサンゴが!
しかもその傍には、信じがたい事に調査用のマーカーを打ち込まれたサンゴが3つも見つかった。
これにはいくら温厚な私でも我慢できず、とりあえず“やんばる みぃっけ♪”にアップしちゃった!http://kijimunaa.cocolog-nifty.com/mikke/2006/08/post_236e.html
とはいえ、回覧数の多い影響力のあるブログではないのが悲しい現実。仕方が無いので村議や国道事務所関連に写真を配ってみた。
そんなこんなで、またまた2年の月日が流れ・・・今年の春、再び工事計画の話が聞こえてきた。4年前より一段と増えた珊瑚の森。せっかく大きく成長したのに、また危機が訪れようとしていた。 役場の関係者からの「要望があったら言って下さい」の言葉に、今まで提出した書類(300種以上の魚種リスト・意見書・写真等)を再び渡し、埋められる予定区域にかかるサンゴの引越しをお願いした。
そして今日、国頭ツーリズム協会の総会で嬉しい話が聞けた。工事は海への影響を最小限に抑え、道路拡張は陸側に予定されたとのこと。 傷ついたサンゴの写真は決定的で、調査や工事のあり方も考え直してくれたらしいこと。
4年の月日は無駄ではなく、自然への影響や希少性も浸透し始めていたことが嬉しかった。やらなければならない工事は仕方が無い。でも、絶対に歩み寄れるはず。そんな気持ちが解ってもらえたような気がして、4年の時間に感謝したひと時だった。
そういえば全く別の話の場で、沖縄本島北部の、沖縄県最北端の、やんばるの国頭村の珊瑚は希少でしょうが??と質問した私に、「珊瑚なら奄美にもありますからねぇ」と平然と言ってのけた環境省! 「珊瑚なら」「なら」???さぁて次の矛先は・・・・・
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