蔡温という人
国頭で「蔡温(サイオン)」といえば、辺戸集落にある「蔡温松」が有名。
樹齢300年以上の松の巨木並木が美しい公園になっているのだけど、移住当時の私は「蔡温松」を松の種類だと思っていた(笑)
琉球・沖縄の歴史など何も知らず、代々の王様の名前も分からず、“アマミキヨ”「はっ?」、三山統一「へっ?」義本王「だれ?」な状態だったから、偉い人の名など知るはずも無い。NHK大河「琉球の風」は見ていたので、偉い人は“親方(ウェカタ)”と呼ぶらしいことをうすうす知っていたくらいだ。
蔡温さんは実は人間で、しかも中国名だったのだ! サイさんちのオンさん。琉球名は具志頭文若(グシチャンブンジャク)今風だとグシカミさんちのフミワカさん? で、蔡温=具志頭親方だったのだ。
「親方」(という呼び名)だけは知っている私は一気に親近感♪ ちょっと調べてみたときもあったのだけど、これがなかなかの人物だったのだ。偉人にはよくあるタイプで子供のころは落ちこぼれ。突然学問に目覚め中国留学。テングになっていたら、変な爺さんに出会いヒヨッコ扱いされ改心、人間的にも大きくなり政治や学問に深みが出た・・・ということを自伝で書いちゃう。 しかし凄い人にはヘンな爺さんがつき物なのかな?悟空に亀仙人!(ちがうか?)
ま、ともかく18世紀のスーパースターだったことは確かなようだ。国土交通省・環境省・林野庁・農林水産省・防衛省・文部科学省・厚生労働省・・・とにかく全部のトップを一人でやっちゃったようなもので、しかもめちゃくちゃフットワークがいい。地元を知っているから、公共工事と環境問題を同時に扱えるわけで、どこかの国のような縦割り行政では難しいことも、さらりとやってのけた・・・らしい。
蔡温松は防潮防風のために松を植え並木を整備した、自然にも集落にも優しい公共工事だった。
クワンジングムイ(官進(物)汲み?)という場所の言い伝えに彼が関与していたかどうかは知らない。偉い人たちに振舞う魚を常に供給できるように、潮の流れや魚の生態を考慮して、海に自然の生簀を作った場所。地元民の知恵と彼の政策の共通点はいかに?イノーやリーフの利用を考えていた彼ならもしかして?? 国頭の山を歩いていたのなら海も? 現代の公共工事は、地球環境は、その場所をまだ残してくれているのだろうか?考え出したらキリが無いのよねぇ。。。やっぱりフットワーク? で、行ってみた!。。。ら、潮が高くてパンツまで濡れただけだった。。。今日はこのくらいにしといてやろう。。。
ロマンを追うのって素敵♪
http://kijimunaa.cocolog-nifty.com/mikke/2008/04/post_384b.html
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